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理事長あいさつ

ごあいさつ

様々な事業活動を行う上で、個人情報の適正な利用と保護はその要ともいえる大切な要素です。どのような規模の事業者であっても、従業者(役員、社員、職員、パート、アルバイト等)、お客様や取引先の皆様の個人情報を取り扱います。我が国においては、個人情報の適正な取扱いと適切な安全管理、利活用を円滑に行うための枠組みとして、個人情報保護法が制定され施行されています。2005年に全面的に施行された同法は、2017年5月に改正法が施行され、2022年4月には3年毎の見直しを経た改正法が施行されるに至りました。同法は、1985年にOECDにより発令された個人情報の取扱いに関する勧告に立脚して制定されたもので、国際的な規範に準拠して作られており、海外での事業展開を行う上でも重要な意味を持ちます。

2005年の施行以来、15年余を経過した個人情報保護法ですが、大規模事業者においては一定程度定着し遵守のための枠組みが整えられてきましたが、一方で、中小規模事業者においては、周知が徹底できているとは言い難い状況でもあります。また、枠組みを整えていたはずの大規模事業者において、適正な取扱いや適切な安全管理がなされず社会問題化する事案も散見され、日本社会への浸透度が充分であるとは言えません。

個人情報の保護や情報セキュリティを取巻く現状に目を移せば、サーバー攻撃の激化に伴い不正アクセスによる個人情報の流出が相次いでいます。年間の延被害件数が数千万件に及ぶこともあり、対策の強化なくしては、安全な社会の実現とその維持が困難といえる状況です。クレジットカードの盗み出しや本人に成りすまして不正利用する被害も頻発しており、年間数万件から数十万件に及ぶ漏えいと悪用による被害が発生しています。個人情報を盗み出し、それを悪用するといった悪の錬金術が横行している状況であり、ダークウェブでは、数千万件に及ぶ我が国に由来と推測できる個人情報が流通し、そうした情報を悪用した被害が多発しています。

個人情報の保護と適正な利活用は、事業者の社会的責任であるのはもちろん、同時に安定的事業継続を確実にするためのリスクマネジメントの第一歩でもあります。私たち「一般社団法人 日本個人情報管理協会(JAPiCO) 」は、益々重要度が高まる個人情報保護と適切な利活用の促進を目的として設立されました。当協会では、その目的を達成するために、次の二つの事業を展開致します。

その第一は、個人情報保護法の枠組みや情報セキュリティを取巻く現実を正しく理解し、事業者において保護と利活用の両立を推進できるようにするための人材育成「個人情報管理士育成事業」です。法律や関連する法令を理解し、適切な対処ができるようにするために必要不可欠となる専門家の育成です。専門教育を実施と一定水準以上の習得が修了したことを認定する制度です。その第二は、個人情報保護マネジメントシステムの運用についての厳しい基準をクリアし、適切に個人情報を取り扱っている企業の証として認証する「JAPiCOマーク認証事業」です。JIS Q15001規格に基づく企業認証を行い、態勢構築と維持・改善を促します。

さらに、当協会の特徴は、人の認定や企業の認証に留まらず、支援機能を充実させることにあります。日々変化する状況を的確に捉え、仕組の改善や必要となる知識のアップデートが確実となるよう親身で丁寧な支援を実施致します。加えて、認定個人情報保護団体として、個人情報保護委員会による監督の下、対象事業者に対して個人情報保護と利活用が両立できるよう指導助言し、苦情処理の支援を行う機能を有しております。

益々加速するデジタル社会が健全に発展して行くために、個人情報の取扱いに精通した専門家集団として、事業者やそこで働く皆さまを強力に支援できるよう努力を重ねてまいります。


令和3年6月28日
一般社団法人 日本個人情報管理協会
理事長